2002年度 赤城山麓巡検(地球システム科学特講1)
(担当教員:堀 伸三郎 師)

 地球システム科学科専門科目「地球システム科学特講1」では,講義内容をより具体的なものにするために,赤城山麓への巡検を行いました.巡検では主として火山扇状地を形成する土石流や火砕流堆積物を観察し,その産状からその運搬堆積メカニズムに関する講義を行いました.なおこの巡検には,防災技術株式会社の中島さん,深田地質研究所・研究員の藤井さん,(株)地質技術事務所の名取さんの各氏にも同行して頂き,現地で大変お世話になりました.篤く御礼申し上げます.
 なお,同様の巡検は2001年度にも行いました.その模様はこちらに掲載してありますので,ぜひご覧下さい.

沼尾川親水公園.今日のルートについて堀先生が解説.
最初の露頭に到着.
火山性の扇状地を形成する堆積物とその特徴について,堀先生が解説.
火山性扇状地は土石流と火砕流堆積物の互層で形成されている.
火砕流と思われる堆積物の露頭の下部.
火砕流と考える根拠を解説.
次に河川が作る微地形を観察.
起伏の断面を削るとこのような地層が露出.
洪水によって埋没した樹木が示す特徴について,防災技術株式会社の中島さんが解説.
洪水によって埋没した樹木は側面から根を出す.これも洪水の発生時期を推定する手がかりとなる.
最近の堆積物にはゴミが入り込む.これも年代を決める重要な情報源.
川沿いに露出する火砕流堆積物の大露頭.落石に注意しつつ見学.
露頭に張り付き,その特徴を観察.
注目点はレキの形状とマトリックスの粒径分布.
沢の中を歩いてさらに奥へ.
洪水が作る堆積物の特徴を解説.
レキの配列に注目.
この上にもう一つ平坦面がある.これはいつ出来たのか?
レキによってダメージを受けた木.この修復具合から洪水の年代が判る.
偶然撮影した巡検中の参加者.森の中なので気持ちは良いが,虫は多い.
洪水によって埋もれかけた木.
堀先生の指さす方向にあるのは・・・.
直径1mほどの巨レキが点在.これを運んだのはいつのどんなイベントか?
早速レキ周辺の構成粒子をチェック.土石流か?火砕流か?
水付き堆積物の典型的なマトリックス部を発見.
一人一人手触りで堆積物の特徴を認識する.
さらに奥へと入り込む.
巨レキを含む堆積物の作る平坦面上にでる.
この平坦面を作る堆積物をもう一度チェック.

平坦面は淘汰の悪い堆積物で構成されている.

こんな顔つき.果たしてこれは?
洪水によって倒された栗の木の特徴について中島さんが解説.
枝がすべて上方に向かって生えている.この中の一番太い枝の年輪から,木が倒された年代が判る.
沼尾川親水公園.ここは50年前のカスリン台風によって大きな被害が出たところ.
今はこのような綺麗な公園として整備されている.
「不動の滝」へと向かう参加者.急坂にお疲れ?
今年も綺麗な利根川でした.

こちらは榛名山.裾野が綺麗に見える.

あまりの綺麗さに記念写真タイム.
崖には溶結火砕流の連続露頭が見える.
滝への道の途中にも露頭が.

これは岩屑なだれか???

危険マーク.
長い石段を登る.
不動の滝.光の加減が良く,虹が架かっていました.
滝の裏手を回り込み,別の角度から撮影.
みんな早速滝壺へ.
滝壺には大きなブロックが点在.
滝壺から滝を見上げる.
滝の裏側に入り,ご満悦の人も.
ほとばしる水.
滝を裏側から見ると,こんな感じ.
溶結火砕流の下面.去年より崩落が進んだ??
これはおそらく冷却節理.ここから崩壊するのだろう.
火砕流の非溶結部にはこんな洞穴も.一応通り抜けられるが,出ても道は無いらしい.
今回の巡検参加者.中島さんをはじめ,藤井さん,名取さん,どうもありがとうございました.

実習・巡検報告
第四紀地球環境研究室のページ